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 2012年7月3日更新

 

デジタル・オシロスコープ WaveAceシリーズを刷新

小型オシロスコープ WaveAce 1000/2000

レクロイ・ジャパン株式会社は、2012年7月3日より、デジタル・オシロスコープWaveAceシリーズを刷新し本日より日本国内での発売を開始することを発表します。

新しいWaveAceシリーズは、2つの異なる製品体系を持ちます。 WaveAce1000シリーズは、全て2chモデルで、帯域は40MHzから100MHzの3機種、サンプリング速度は最高で1GS/s、波形メモリ長は最高で2Mポイントという仕様です。 WaveAce2000シリーズは、2ch又は4chモデルで、帯域は70MHzから300MHzの8機種、サンプリング速度は最高で2GS/s、波形メモリ長は最高で24kポイントという仕様です。

いずれのモデルも、7インチの大型カラーディスプレイを採用し、波形の視認性を高めています。また32種類の波形パラメータの自動計測、波形演算、波形マスクによる合否判定機能、本体に波形保存メモリを有し、外部からのリモート制御にも対応します。 レクロイのロジック・アナライザオプションLogicStuido16や、任意波形発生器WaveStationと連携することができ、新たなデバッグ環境を提供できると確信しています。

【測定とデバッグの両方に最適なツール】

WaveAceシリーズは、32種類の波形パラメータの自動測定機能を標準で搭載しています。7インチのワイドスクリーン・ディスプレイを採用することで、5つの波形パラメータ自動計測機能を使いながら波形を観測しても波形の視認性を損なうことはありません。32種類のパラメータ計測結果を一度に表示する際にも、見やすく表示されます。 先進の波形タイミングパラメータは、2つの入力波形の時間関係を知ることができる非常に便利な機能です。

WaveAceシリーズはまた、波形の加算、減算、乗算、除算とFFT機能の5つの波形演算機能を標準で装備しています。 FFTは、4つのウィンド関数と2種類の垂直軸スケールを選択することができ、周波数領域の波形観測に柔軟に対応します。 マスクテストによる合否判定は、定型テストを迅速に実行し、問題の切り分けを容易にします。

【本体内部に波形データや設定を保存・呼出し】

捕捉した波形や設定の保存・呼出しは、テストやデバッグに掛かる時間を短縮することができます。WaveAceシリーズは、本体内部に20個の波形メモリと20個の設定を保存・呼出すことができます。また、2つのリファレンス波形メモリがあるため、入力している波形とリファレンス波形(基準)との比較が容易にできます。

【リモートコントロール】

WaveAceシリーズは、フロント・パネルにあるUSBコネクタを介して、画面イメージ、波形データ、及び設定ファイルを保存することができます。リア・パネルにあるUSBコネクタは、PCやプリンタと接続することができます。WaveAceをPCに接続する場合は、レクロイのWebサイトから無償でダウンロードできるWaveStudioソフトウェアを使うと簡単に接続ができ、波形表示、パラメータ測定、波形データの取得やフロント・パネルの制御が可能になります。

【汎用オシロスコープの機能を強化する周辺機器】

WaveAceシリーズが普通のオシロスコープよりも優れているのは、ロジックアナライザ・オプションLogicStudio16や、任意波形発生器WaveStationと連携できることです。

LogicStuido16を接続しているPCにWaveAceも接続すると、そのPCはMSO(ミックスド・シグナル・オシロスコープ)に早変わりします。波形の捕捉、表示、測定ばかりでなく、シリアル・バスのデコード表示も可能になります。 LogicStudio16は、16チャンネル同時にサンプリング可能で、帯域100MHz、サンプリング速度1GS/sのロジック解析機能に、I2C、SPI、UARTのトリガ及びデコード機能を標準で搭載しています。

任意波形発生器WaveStationとWaveAceを同じPCに接続することで、WaveAceで捕捉した波形をWaveStationから再び出力することができます。またWaveAceで捕捉した波形をPCに搭載しているWaveStation制御用のソフトウェアで編集することができ、例えば波形に演算処理を加えたり、フィルタ処理を加えたり、或いはサンプリング点毎に編集をすることもできるため、様々な応用が可能になります。

【オーダー・インフォメーション】

モデル名 帯域 ch数 サンプリング速度
(全ch時/
インターリーブ時)
標準メモリ
(インターリーブ時)
WaveAce 1001 40 MHz 2ch 500MS/s〜1GS/s 1Mポイント/ch
(2Mポイン[email protected]
WaveAce 1002 60 MHz 2ch 500MS/s〜1GS/s 1Mポイント/ch
(2Mポイン[email protected]
WaveAce 1012 100 MHz 2ch 500MS/s〜1GS/s 1Mポイント/ch
(2Mポイン[email protected]
WaveAce 2002 70MHz 2ch 1〜2GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2004 70MHz 4ch 1〜2GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2012 100 MHz 2ch 1〜2GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2014 100 MHz 4ch 1〜2GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2022 200 MHz 2ch 1〜2 GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2024 200 MHz 4ch 1〜2 GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2032 300 MHz 2ch 1〜2 GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]
WaveAce 2034 300 MHz 4ch 1〜2 GS/s 12kポイント/ch
(24kポイン[email protected]

WaveAce 1000/2000製品ページ

WaveAce 1000/2000データシート(PDF)


【レクロイ・コーポレーションについて】

LeCroy Corporation は、シリアル・データ通信の解析分野において最先端の高度な測定・解析が行える計測機器を製造、販売しています。レクロイが提供する高性能のデジタル・オシロスコープ、シリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは、コンピュータや半導体、データ・ストレージ機器、自動車や産業用機器、軍事産業、航空宇宙産業などの設計技術者に幅広く利用されています。LeCroy Corporationは48年間にわたり、革新的なテクノロジによって、特に波形解析において最高の評価を得てきました。高速信号の捕捉・計測・表示を行う波形解析は、今日の情報・通信テクノロジを促進するために必要不可欠となっており、LeCroy Corporationの持つ技術が大きく貢献できると確信しています。LeCroy Corporationはニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置き、NASDAQに上場しています。詳細については、ウェブサイト(http://www.lecroy.com)をご参照ください。

なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。

【この発表に関する問い合わせ先】

レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: [email protected]
http://www.lecroy.com/japan

 

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