ニュース
2019年1月9日
次世代車載イーサネット
1000BASE-T1コンプライアンス試験ソフトウェアを発表
テレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社(代表取締役 原 直)は本日、次世代車載イーサネット1000BASE-T1 (IEEE 802.3bp)の自動コンプライアンス試験ソフトウェアQPHY-1000BASE-T1を発表しました。車載イーサネットは、現在の自動車や将来のコネクティッド・カーの要求に応えるために、より高速なデータ通信を可能にします。Broadcom社が提唱したBroadR-Reachから始まったイーサネットの車載利用は、100BASE-T1(802.3bw)としてIEEE規格となりましたが、より高速化のために1Gb/sに転送速度を上げた1000BASE-T1となりました。QPHY-1000BASE-T1コンプライアンス試験ソフトウェアによって、1Gb/s の車載イーサネットの試験と検証を自動化することができます。
自動コンプライアンス試験
QPHY-1000BASE-T1コンプライアンス試験ソフトウェアでは、1000BASE-T1仕様のPhysical Media Attachment(PMA)電気的コンプライアンス試験を自動的に実施します。詳細な接続図により適切な接続が可能で、各試験に必要な試験・パターンに関連する情報を提供します。試験が完了すると、結果はスクリーンショットを含む包括的なレポートに自動的にまとめられます。
車載ソリューションのエキスパートであるテレダイン・レクロイは、これまでもBroadR-Reach物理層試験パッケージの作成において業界リーダーとして貢献してきました。OPEN Alliance Technical Committeeの主要委員でもあり、弊社試験ソリューションは、進化する試験要件に関する最新の情報を提供してまいりました。
単純化された歪み試験
これまでのBroadR-Reachあるいは100BASE-T1の試験で最も困難だったのが歪み試験でした。この試験を適切に実施するためには、DUT(被試験デバイス)、妨害正弦波信号源およびオシロスコープはすべて同期をとる必要がありますが、現実的にはDUTのTX_TCLKおよび試験装置の基準クロックは異なる周波数であるため困難な課題です。テレダイン・レクロイは、Test Mode 4信号でソフトウェア・クロック・リカバリを実行する独自のアルゴリズムを開発し、ハードウェア周波数変換ボードを一切必要とせずに試験を完了することを可能にしました。このアルゴリズムは1000BASE-T1でも威力を発揮します。
トランスミッタ歪み測定画面(Test Mode4)

トランスミッタPSD測定画面(Test Mode 5)
測定項目
- 最大トランスミッタ出力ドループ
- トランスミッタ歪み (Tx_TCLK接続あり、なし)
- マスタ・トランスミッタ・タイミング・ジッタ
- スレーブトランスミッタ・タイミング・ジッタ
- MDIトランスミッタ・タイミング・ジッタ
- トランスミッタ・パワースペクトル密度
- トランスミッタ・ピーク差動出力
- トランスミッタ・クロック周波数
オーダー・インフォメーション
製品名 |
仕様 |
QPHY-1000BASE-T1 |
1000BASE-T1コンプライアンス試験ソフトウェア |
QPHY-1000BASE-T1 製品ページ
(英文)
Teledyne LeCroy Inc.について
Teledyne LeCroy Inc. は最先端の測定、解析用途の計測機器を製造、販売しています。Teledyne LeCroy Inc.が提供する高性能のデジタル・オシロスコープおよびシリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは幅広い分野の電子設計技術者に利用されています。Teledyne LeCroy Inc.はニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置いています。詳細については、こちらhttps://teledynelecroy.comをご覧ください。なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。
この製品に関する問い合わせ先
テレダイン・レクロイ・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
マーケティング・センター
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: [email protected]
https://teledynelecroy.com/japan/
ニュース一覧へもどる

ページトップへ