ニュース

 2020年10月26日

 

テレダイン・レクロイ、GaNのターゲット・アプリケーションである
48V系パワーエレクトロニクスの測定に最適な
500MHz/1GHz帯域、コモンモード電圧60V高精度差動プローブを発表

物理層およびプロトコル・テストソリューションの世界的リーダー、テレダイン・レクロイ(所在地: 東京都府中市、代表取締役: 原 直(はら ただし))は、本日、48V系パワーエレクトロニクス、車載エレクトロニクスを主なターゲットとして、500MHzおよび1GHzの広帯域でコモンモード電圧が60Vの高精度差動プローブDL-HCMシリーズを発表しました。このプローブは、0.5%のゲイン精度と80dB(DC〜10kHz)のCMMRを持ち、高精度の測定を約束します。

背景:48V系パワーエレクトロニクスの進展

低電圧のパワーエレクトロニクスは、48VのDC入力へ移行しています。自動車分野においては、自動運転や安全性向上に応じて高速/高度化する電装品やローパワーのモータなどへの電源供給網の省電力化の為に12Vから48Vに移行しつつあります。また産業機器においてはサーバー機器の電源の分散供給に用いる中間バスの電圧も24Vからあ48Vへの以降しています。48Vから3.3Vなどの低い電圧に高い降圧比で動作する低消費電力で小型のDCDCコンバータの開発が求められており、GaNなどの次世代半導体の採用が進んでいます。次世代半導体によるコンバータでは、高速なスイッチング動作となるため、これ゙に対応する測定機器が求めらています。

新しい需要に応える高性能

  1. 60Vのコモンモード電圧と80Vの差動ダイナミック・レンジ

    48V系のコンバータでは、充電の際には電圧が55Vを超えますので、これに対応してDL-HCMプローブのコモンモード電圧は60Vになっています。また、スイッチング信号を観測するには、オーバーシュートを含めると、さらに幅広い電圧レンジが必要でDL-HCMプローブでは差動ダイナミック・レンジが80Vとなっており、スイッチング電圧のフルスウィングの計測に十分なマージンを提供します。
  2. 1GHz帯域、0.1dBの周波数平坦度、0.5%のゲイン精度

    GaNなどの次世代半導体を用いたコンバータでは、従来のコンバータと比して非常に高速な動作をするように設計されます。DL-HCMプローブは、こうした高速信号の計測に対応した1GHzと広帯域化されており、しかも0.1dBに抑えられた周波数平坦度と低ノイズで0.5%の高いゲイン精度は、測定結果に高い精度を提供します
  3. 幅広いプローブ・チップ

    被測定デバイスに応じてプロービングが可能なように、高温に耐えるハイテンプ・ソルダーイン・チップを含む幅広いプローブ・チップが用意されています。

オーダー・インフォメーション

製品名 仕様
DL05-HCM 500MHz、60Vコモンモード電圧差動プローブ
DL10-HCM 1GHz、60Vコモンモード電圧差動プローブ
DL-HCM-HITEMP DL-HCM用広温度範囲オプション (30MHz)
DL-HCM- ACC-KIT DL-HCM用アクセサリ・キット

DL-HCMシリーズ製品ページ

Teledyne LeCroy Inc.について

Teledyne LeCroy Inc. は最先端の測定、解析用途の計測機器を製造、販売しています。Teledyne LeCroy Inc.が提供する高性能のデジタル・オシロスコープおよびシリアル・データ・アナライザ、プロトコル・アナライザは幅広い分野の電子設計技術者に利用されています。Teledyne LeCroy Inc.はニューヨーク州チェストナットリッジに本社を置いています。詳細については、こちらhttps://teledynelecroy.comをご覧ください。なお、製品の仕様や発表内容は、予告なく変更されることがあります。

この製品に関する問い合わせ先

テレダイン・レクロイ マーケティング・センター
テレダイン・ジャパン株式会社
〒183-0006 東京都府中市緑町3-11-5
Tel: 042-402-9400(代表) Fax: 042-402-9586
Email: [email protected]
https://teledynelecroy.com/japan/


ニュース一覧へもどる

ページトップへ