開発用ツール:PCI Express
SSD プロトコル・デコード


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SSD プロトコル解析に最適なPCI Express アナライザの新デコード機能

代表的なデータストレージであるHDD(Hard Disk Drive)ではその大容量化と共にSATA やSAS といった高速なインターフェース技術を 採用しています。 しかしながらHDD では機構的な箇所がボトルネックとなり高速インターフェースの性能を充分に活かしきれませんでした。 対して近年注目されているフラッシュメモリを記憶媒体としたSSD(Solid-state Drive)では消費電力、耐衝撃性などで HDD よりも優れているだけでなく、ヘッドがないためシークタイムやサーチタイムを必要とせず HDD に比べ高速なデータの読み書きが可能となっています。 これにより高速インターフェースを充分に活用しその恩恵を受けることができるようになりました。 SSD ではさらに高速な処理を実現するため、インターフェースをPCI Express に置き換えた規格の策定が進められています。 

対応機種:Summit T3-16Summit T3-8Summit T28

これらのPCIe SSD設計者にとって重要となるのはNVM Express、SCSI Express、 SATA ExpressといったSSD用に構築されたプロトコルのデコード機能です。 これらのプロトコル・デコード機能は全てのテレダイン・レクロイ製PCI Express プロトコルアナライザにおいて標準機能としてサポートされます。
テレダイン・レクロイのPCI Express プロトコルアナライザで使用されるアプリケーションソフトウェア「PETracer Software」は ほぼ全ての PCIe アプリケーションのプロトコルをデコードする広範囲のライブラリをサポートしています。 これによりトラフィック解析において各プロトコルのコマンドをデコードし、わかりやすく表示することを可能にします。

画面例はそれぞれクリックすると拡大表示します

NVM Express

NVM(Non-Volatile Memory) Express はNVMe ワークグループにより、2011年3月にバージョン1.0が公開されました。 これはPCI Express SSD 向けにレジスターインターフェースとコマンドセットが最適化されるように定義されています。 この仕様はホストコントローラーとSSD デバイスとの間で効率化されたネイティヴのPCI Express インターフェースを 定義し、エンタープライズ用途、クライアントシステム用途での効率化を実現します。
テレダイン・レクロイ Summit シリーズはUNH-IOL にてNVMeテストツールとして使用されています。
*Univercity of New Hampshire InterOperability Laboratory のサイトに移動します

SCSI Express

SCSI Express プロトコルはINCITS T10のSOP-PQI ワーキンググループとSCSI トレードアソシエーションにより提供されています。 このプロトコルはSCSI イニシエータとターゲット間をPQI トランスファーレイヤーを通して、PCIe 上でコミュニケートできる SOP(SCSI over PCIe)ホストインターフェースの仕様をベースにしています。 この新しいSCSI Express プロトコルはSCSI デバイスがより高速なPCIe でのデータ転送を活用できるようにし、 次世代のエンタープライズデザインにおける要求をかなえることとなります。

SATA Express

SATA ExpressはSATA-IO(Serial ATA International Organization)により提唱されています。 このプロトコルはSATA AHCI ソフトウェアとPCIe ホストインターフェースを組み合わせます。 SATA Express はより高速なPCIe インターフェースを活用しながら、2000年より市場に普及してきた廉価なSATAアプリケーションとの互換性を 維持した開発を可能にします。 ストレージ業界はデータアクセスの高速化、信頼性の向上、長寿命化、ノイズの低減、不揮発性ストレージへの対応といった理由からこの技術を開発しました。

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