PCI Express 3.0プロトコルアナライザ
Summit T3-16

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Summit T3-16は、PCI Expressルートコンプレックスとエンドポイントデバイス間のトラフィックを記録し、解析表示するプロトコルアナライザシステムです。 PCI Express 3.0に対応し、さらに下位互換機能を持ち、PCI Express 2.0、1.0の解析を行うことも可能です。 Summit T3-16は拡張トリガ機能やフィルタ機能を搭載し、目的とするPCI Expressトラフィックをクリティカルに補足し記録する能力を持ちます。 記録したトラフィックはアナライザに接続した制御用PCにインストールされたアプリケーションソフトウェア上に表示されます。 アプリケーションソフトウェアは無償で配布され、アップグレードや保守に費用は発生しません。 これによりランニングコストを抑え、トータルの導入コスト削減に貢献します。

PCI Express 3.0のテクノロジーは、既存のPCI Express 2.0と比較して2倍の転送速度を実現します。 これはデータビットレート(5GT/sから8GT/sへ移行)の増加と128b/130bデータエンコーディングを採用(20%のオーバーヘッドが生じる8b/10bデータエンコーディングの廃止)することで達成します。 既存のデータスクランブリング技術の信頼性の向上により、PCI Express 3.0では8b/10bエンコーディングを採用しなくても通信が可能となりました。

 

 

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パワフルなCATCトレース表示

他のテレダイン・レクロイ製プロトコルアナライザのようにSummit T3-16は、直観的に理解しやすくパワフルなCATCトレース解析ソフトウェアシステムの影響を多分に受けており、ユーザのPCI Expressトラフィック解析に貢献します。 またテレダイン・レクロイ製PCI Expressプロトコルアナライザは高インピーダンス、非干渉プロービングテクノロジにより、測定対象のトラフィックへ影響を与えません。

Lane Swizzling(レーンスゥイズリング)

Summit T3-16は「Lane Swizzling」機能をサポートしています。 これはプロトコルアナライザ側で記録するレーンの順番を変更することができる機能で、規格外のMid-Busプローブパッドのレーンレイアウトを行ったり、ボードの設計を簡単にすることができるようになります。 Summit T3-16はレーン配置を正しく、正確に表示することができます。 その他にもソフトウェア機能として拡張エラーチェック機能やコンパクトトレース(連続する同一のデータを一つにまとめることで膨大なデータ表示を見やすくする)機能、「シンプル」と「アドバンスト」の独立したレコーディングオプション機能など解析を助ける様々な機能が提供されます。

ビットトレーサ(オプション)

ビットトレーサオプションはロジックアナライザなどを用いた物理層のデバッグのフォーマットと、プロトコルアナライザの論理層のフォーマットを組み合わせ、一つのソフトウェア上に表示させることができます。 「オートセンス・リンク機能」は異なるレーン幅をもつデバイス間のネゴシエーションをモニターすることができ、PCI Expressのマルチリンク動作の解析をサポートします。

ネットワーク接続対応

Summit T3-16は標準でイーサネットLANポートに対応しており、LAN経由で接続することによりユーザはプロトコルアナライザシステムを遠隔操作することができます(プロトコルアナライザを設置している箇所と離れたラボから操作することが可能)。

柔軟なシステム構成

Summit T3-16は二種類の構成が利用可能で〜x8もしくは 〜x16のいずれか一方を選択することができます。 用途や予算に応じて柔軟なシステムを構成することが可能です。 さらには上位互換機能を持ち、Summit T3-16のGen1/Gen2モデルを購入したユーザが将来的にGen3対応モデルにアップグレードすることもできます。

様々な環境で採用されているテレダイン・レクロイ PCI Express解析システム

プロトコルアナライザ解析ツールで長い間培ってきた経験をもとに設計されたテレダイン・レクロイ製PCI Expressプロトコルアナライザは、PCI Express IPコア、半導体部品、グラフィックスカード、サーバー、ワークステーション、ブリッジデバイス、PCI Expressスイッチなどの多岐にわたるPCI Expressテクノロジーを採用する機器開発や検証に広く採用され、利用されている実績があります。

主な特長

  • 高機能で、直観的なトレース結果を提供する CATC Trace 
    PCI Expressトラフィックの迅速な理解とデバッグを実現
  • エキスパートソフトウェアで広範囲に渡るデコード機能 
    PCI Expressの全てのパケットTLPs (Transaction Layer Packets) 、 DLLPs (Data Link Layer Packets) 、Primitivesを関連付けし正確に表示
  • 拡張トリガ・フィルタ機能 
    目的とするデータやエラーを素早く補足し、解析に不要なデータを取り除くことも可能
  • 高機能レポート 
    パケットやエラーを集計しサマリー表示、ワン・クリックで目的のデータへジャンプ
  • Dword ⇒ Transactionレベルビューワ 
    シンボル、パケット、リンク、スプリットトランザクションと、トラフィックをレベルごとに階層表示
  • Link Utilization 
    スループット、バス占有率、帯域を計測表示
  • ビットトレーサ・ソフトウェア(オプション) 
    ロジックアナライザの様なデコード表示を行い、PHYレイヤーでのデバッグに利用可能
  • レーン数自動検出 
    異なるレーン幅を持つ2つのデバイス間のトラフィックのも自動で追従
  • Lane Swizzling 
    特殊なボードにも対応可能なミッドバスコネクタ
  • 大容量レコーディングバッファ・サイズ 
    問題解決のための大容量8GBレコーディングバッファ (アップストリーム/ダウンストリーム各4GB)
  • CRC チェック機能 
    CRCをチェックし正確な表示を実行
  • トレースデータの高速アップロード 
    ギガビットイーサネットと USB 2.0 ポートによる高速データアップロード
  • 無償ソフトウェア・ダウンロード(トレースビューワ用途) 
    専用アプリケーションソフトウェアは無償でダウンロード可能。ビューワーとして複数PCで使用、トレースデータの共有が可能
  • 13ヶ月保証 
    13ヶ月ハードウェア保証

 

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制御用PC要求仕様

Windows XP, Vista, 7, 8 ; Intel Pentium II プロセッサ以上 ; USB2.0ポート もしくは GbEtdernetポート

レコーディングバッファ・サイズ

8 GB

入力電圧・周波数

100-240 VAC, 47-63 Hz , 最大480 W

コネクタ

AC 電源, 外部トリガ入出力(SMP), USB2.0 コネクタ, ブレークアウトボード・データ出力, Etdernet

レコーディングLED表示

レコーディング中に点灯

ステータスLED表示

本体電源投入中は点灯、本体自己診断機能による不具合検出時は点滅

トリガードLED表示

アナライザ機能がトリガイベントを検出すると点灯

パワーLED表示 On/Off
マニュアル・トリガ マニュアル・トリガボタンを押したときにトリガイベントが発生したとみなす
外形寸法 40.4 x 38.6 x 9.6 cm
重量 7.71 kg

 

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