CAN/CAN FD
トリガ/デコード・オプション

CANおよびCAN FDトリガ/デコード・オプションを搭載することで、オシロスコープはCANコントローラやCANバスおよびCANシステムのデ バッグを行う理想的なツールになります。ID、リモート・フレームやエラー・ フレームでトリガをかけることで対象のイベントを特定することができます。CAN信号をデコードすれば、バスの振る舞いの深い理解が得られ、専用のパラメータ計測でバスのパフォーマンスをすばやく解析することがで きます。

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主な機能と特長
  • シンボリック・トリガ設定、デコードおよび(ユーザによる)DBCファイルを使用したデータ抽出とグラフ化設定
  • エラー・フレームを赤でハイライト表示
  • データ・トリガ・パターン設定はフルバイト/ニブル未満でも可能かつバイト間に跨がることも可能
  • 条件つきID定義(<, <=, =, >,>=,<>, 範囲内, 範囲外)
  • 29ビット GM CANプライオリティID、ソースID、パラメータIDトリガおよびデコードをサポート
  • 視認性の高いカラーコード化されたプロトコル情報の表示

データ条件セットアップ(T)

全てのテレダイン・レクロイの低速シリアル・トリガは、データ条件に対して、<, <=, =, =>, <>, 範囲内、範囲外の選択をすることができ ます。これは例えばI2C経由で温度センサーが最大温度範囲を超えたデータを送信してくるような場合、もしくはCANノードがエンジン 回転数やクーラント圧の高低をブロードキャストしてくるような異常イベントをモニタする場合に特に有益です。さらに、データバイト間 に跨がる場合であっても非常に長いバイトストリームから特定のデータを切り分けることができます。

データ・バイトにまたがるトリガ柔軟性(T)

CANは今でも最も普及している車載系シリアル・データ・バスであり続けています。多くの車載系バスのソフトウェア・アーキテクチャは非常にメッセージが密集しており、ひとつのメッセージは複数のデータ・バイトに跨がっています。16進表示および計測ツールセットよってひとつあるいは複数のデータ・バイトから特定のビット・レベルのデータ・パターンを分離することができます。例えば17〜28ビットの中のデータ・バイト3、4および5の位置など。これにより正確な情報や必要な挙動の分離に非常に大きな利点を提供します。シンボリック・メッセージ/信号設定も簡単に行うことができます。

直感的なカラー・オーバレイ(D)

透明オーバレイにより各プロトコルの特定部分とメッセージフレーム全体を色分け表示し、シリアル・データの情報を分かりやすくします。波形とは離れてプロトコル・デコード情報を表示する他のソリューションとは異なり、テレダイン・レクロイのソリューションでは物理波形とプロトコル・デコードが直接ディスプレイ上で相関します。捕捉長を延ばしたり短くしたりすると、デコード・オーバレイを見やすい情報量になるよう伸縮させることができます。

シンボリック(DBC)ファイルをサポート(Symbolic

CANおよびCANFDシンボリック・デコード・オプションはトリガの信号選択にユーザによるDBCファイルもCANtoValueシリアル・データDAC設定もどちらもサポートします。さらに、完全なメッセージと信号構造を描画するシンボリック書式でもデコード注記をつけることができます。

対話型テーブルに結果をまとめて表示(D)

デコードされた情報を表形式で表示することでオシロスコープをプロトコル・アナライザにすることができます。必要な情報のみにテーブルをカスタマイズすることができます。テーブル中のメッセージをタッチすると、自動的にその部分をズームしスクリーンに表示します。オフラインでの解析のためにテーブルをCSVファイルにエキスポート可能です。異なるプロトコルのデコード信号を同時に最大4つまでひとつのテーブルに表示することもできます。

計測/グラフ化ツール(M)

アナログ信号や他のシリアル・メッセージとの間のタイミング計測を自動で行い、問題の原因や影響を迅速に予測することができます。ロング・メモリを使用したひとつの長い捕捉に対して複数のパラメータ値を一気に取得し、課題解決のための統計情報をすばやく収集します。シリアル(デジタル)データ値をアナログ値として抽出し、グラフにプロットすることで、あたかも直接プロービングしたかの様にシステム・パフォーマンスの時間変動をモニタすることができます。

アイパターン(E)

簡単な設定でパケット化された低速シリアル・データ信号のアイパターンをすばやく描画します。アイパラメータを使用してシステム・パフォーマンスを定量的に評価し、標準またはカスタムマスクを適用して異常の識別を行うことができます。

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オーダー・インフォメーション

モデル名  
CANbus D CANデコード・オプション
CANbus TD CANトリガ/デコード・オプション
CANbus TDME CANトリガ/デコード解析パッケージ
CANbus TDME SYMBOLIC CANトリガ/デコード・シンボリック・オプション
CAN FDbus D CAN FDデコード・オプション
CAN FDbus TD CAN FDトリガ/デコード・オプション
CAN FDbus TDME CAN FDトリガ/デコード解析パッケージ
CANFDbus TDME SYMBOLIC CAN FDトリガ/デコード・シンボリック・オプション

解析機能対応表 CAN
トリガ/
デコード
CAN FD
トリガ/
デコード
CAN
計測/
グラフ化
CAN FD
計測/
グラフ化
CAN
シンボリック
解析
CAN FD
シンボリック
解析
CANbus TD          
CAN FDbus TD        
CANbus TDME        
CAN FDbus TDME    
CANbus TDME
SYMBOLIC
     
CAN FDbus TDME
SYMBOLIC

CANおよびCAN FDソリューションは多様な構成で選択できます。
TDオプションは、トリガ機能とデコード機能を提供します。
TDMEオプションは、TDオプションに計測とグラフ化機能が追加されます。
TDME SYMBOLICオプションは、TDMEオプションにシンボリック解析機能が追加されます。
CAN FDbusオプションは、CAN FDと従来のCANの両規格をサポートします。

 

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対応機種

解析機能/対応機種 WS3K WS4K
HD
WS510 HDO4K HDO6K
CANbus D          
CANbus TD
CANbus TDME        
CANbus TDME SYMBOLIC        
CAN FDbus D          
CAN FDbus TD
CAN FDbus TDME        
CAN FDbus TDME SYMBOLIC        

解析機能/対応機種 WR9K WR8K
HD
WP7
HD
WM8ZI LM10ZI
CANbus D        
CANbus TD  
CANbus TDME  
CANbus TDME SYMBOLIC  
CAN FDbus D        
CAN FDbus TD  
CAN FDbus TDME  
CAN FDbus TDME SYMBOLIC  

 

外観 モデル名 帯域 備考
WaveSurfer 3000シリーズ 200〜750MHz TD(EMB、AUTOオプションに含む)
オシロスコープ  WaveSurfer 4000HDシリーズ
WaveSurfer
4000HDシリーズ

200MHz〜1GHz TD(AUTOオプションに含む)
12ビット
WaveSurfer 510 1GHz TD
HDO 4000シリーズ 200MHz〜1GHz TD
12ビット
HDO 6000シリーズ 350MHz〜1GHz TD、TDME、TDME Symbolic
12ビット
オシロスコープ WaveRunner 9000シリーズ
WaveRunner 9000シリーズ 500MHz〜4GHz TD、TDME、TDME Symbolic
オシロスコープ WaveRunner 8000HDシリーズ
WaveRunner
8000HDシリーズ

350Hz 〜2GHz TD、TDME、TDME Symbolic
12ビット
オシロスコープ WavePro HDシリーズ
WavePro HDシリーズ
2.5〜8GHz TD、TDME、TDME Symbolic
12ビット
WaveMaster 8Zi-Bシリーズ
SDA 8Zi-Bシリーズ
DDA 8Zi-Bシリーズ
4〜30GHz TD、TDME、TDME Symbolic
LabMaster 10Zi-Aシリーズ 20〜100GHz D

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