シミュレーション
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num=size(WformIn1); for i=1:num; Ind(i,1)=i; Ind(i,2)=WformIn1(i); end [t,x,y]=sim(‘VibSim’,num(:,1),simset,Ind); Wformout=y; |
図3 一次振動系のモデル
図4 Simulinkで作った一次振動系のモデル
実験結果
図5には、先に示した1次振動系のモデルをオシロスコープに組み込んで実行した結果を示している。上のグリッドに実測波形、下のグリッドにはSimulinkモデルを通した後のシミュレーション波形が示されていて、減衰振動が起きている事が分かる。このシミュレーション波形は、オシロスコープが実際の波形を取り込むたびにシミュレーションを実行しているので、モデルを変更すれば直ちに結果に反映される。図6にはモデルのダンピング係数を変えて得られた異なる波形を重ねてみたものである。
この例のように、モデルの変更による波形の変化を見ることだけならば、オシロスコープで補足した信号をMATLABに転送してPC上でシミュレーションを行えば事足りるが、実測の現場で結果を見ることができる優位性は大きい。特に実際の条件下で最適化条件を求めるような用途に最適である。デジタル・オシロスコープの信号補足能力が非常に優れているのは当然で、図6に示したように、実測波形が変化すれば、その変化した入力信号に対して新たなシミュレーション結果を即座に示すのである。このように実測波形を捉えることが本来の目的であるオシロスコープに、MATLAB/Simulinkの強力なシミュレーションを組み込む事で新たなアプリケーションが広がるものと期待している。
図5 Simulinkを組み込んで実行した例
図6 ダンピング係数を変えて実行した結果
図7 入力信号を変えたときの結果
LeCroy MATLAB/Simulink Resources | ||
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【NO.LAB WM760】MATLABによる信号のフィルタ演算 | PDF File 150K |
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【NO.LAB WM763】デジタル・フィルタリング | PDF File 100K |
エレクトロニクス アップデイト 【2003年12月号】 Simulinkによるシミュレーションをオシロスコープに組む |
PDF File 650K | |
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エレクトロニクス
アップデイト 【2002年12月号】 高性能デジタル・オシロスコープでフィルタの検証 MATLABを組む ・MATLABの組み込み ・MATLABによるフィルタの設計 ・フィルタの検証 |
PDF File 1.3MB |